
重要なポイント
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進行中の世界のエネルギー移行、AIとデジタル資産の台頭、および手頃で安定した電力価格に対するニーズなど世界全体でみられるメガトレンドは、蓄電池セクターにとってプラスの成長シグナルとなっています。
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バッテリー・エネルギー貯蔵システム(BESS)は、より高い投資リターンの獲得を目指してエネルギー市場で積極的に販売する方法を採用するなど、投資家のリスク・リターンの期待に応えるために様々な方法で構築することができます。
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リスクを管理し、インフラ型の長期リターンを目指してより安定した道筋を構築するには、入念な検討とセーフガードの導入が重要となります。
エネルギー移行のもとでエネルギー市場の再編が進む中、電力網の信頼性を維持するために、需給の均衡を実現できるエネルギー貯蔵が早急に求められています。蓄電池システムは、これらの重要な架け橋の一つとなっています。
世界的に再生可能エネルギーが急激な成長を遂げていることから、電力需給の均衡を図り、電力網の信頼性維持を支援できるエネルギー貯蔵が早急に求められています。再生可能エネルギー・セクターは過去10年間で急速に進化し、あらゆる商用技術の中で均等化発電原価(LCOE)が最も低く、最も迅速に導入できるエネルギー源となりました。バッテリー・エネルギー貯蔵システム(BESS)は、発電プロファイルの変化に対応するための重要な架け橋となり、不測の事態が起きた時には調整可能な容量として機能します。BESSは、独立型の資産として構築することも、またソーラー発電や風力発電などの発電源とコロケーション(併設)することも可能であり、コロケーションすることで、発電コンポーネントの発電効率や投資リターンの指標に影響を与える可能性があります。BESSの収益源についての実際の性質は市場に応じて異なると見られますが、大まかに見て独立型BESSの選択肢には以下のようなものがあります。
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供給過剰の期間(この期間に充電)から供給不足の期間(放電)へエネルギーを移動させることで市場の均衡化に寄与する一方で、資産所有者にエネルギー価格差による利益を創出
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送電系統運用者(TSO)が調達し、電力網が不安定になった時に実施される周波数制御サービスなど、電力網へのアンシラリーサービスの提供
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容量市場へ参加し、BESSは、十分な電力供給力を確保するために、先物ベースで容量を契約してTSOから報酬を獲得
これらの選択肢は、特定の市場ルールに依拠することになりますが、必ずしも相互に排他的ではありません。そのため、資産所有者は、複数の選択肢に関与することで収益戦略を最適化し、所望するリスク・リターンを実現できます。IFMはこのセクターで積み上げてきた経験から、どのようなリスクを取るべきか、どのように適切なセーフガードを導入するかなど、蓄電池投資の構築において包括的に検討された手法を採用することで、BESSのリスク調整後リターンの追求をサポートできます。
BESSに関するIFMインベスターズの経験
Nala Renewables
Swift Current Energy
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